1996年10月25日
(社)トロン協会 ITRON専門委員会

関係者の皆様

ITRON ハードリアルタイムサポート研究会への参加のお誘い

この度、(社)トロン協会 ITRON専門委員会では、組み込みシステムのためのソ フトウェア部品標準化への取り組みの一環として、ハードリアルタイム性を持っ たミドルウェアをサポートするカーネル機能について検討することを目的に、 ITRON ハードリアルタイムサポート研究会(略称: HRT研究会)の活動を開始 することにいたしました。

組み込みシステム用にソフトウェア部品を提供する場合に、アプリケーション システムに組み込んだ時のリアルタイム性をどのように保証するかは難しい問 題で、ソフトウェア部品の提供を難しくする要因の1つとなっています。言い 換えると、ソフトウェア部品のリアルタイム制約を満たしつつアプリケーショ ンと共存させたり、複数のソフトウェア部品の併用を可能にする枠組みが求め られています。こういった要求に対して、どのような設計ガイドラインを設け るべきか、それをサポートするカーネル仕様として現状のμITRON で十分か、 不十分とすればどのような機能の追加が必要かを明らかにすることが、研究会 の主目的となります。ただし、カーネル仕様の拡張はできる限り多くの要求に 合致したものとすべきであるため、この研究会では、ハードリアルタイム性を サポートするカーネル機能であれば、ソフトウェア部品のサポートに限定せず に検討対象とします。逆に、ソフトウェア部品をサポートするカーネル機能で あれば、ハードリアルタイム性のサポートに限定せずに検討対象とします。

研究会においては、まずは今年度の下半期をメドに、ハードリアルタイムサポ ートに対する要求の洗い出しと整理を行いたいと考えております。具体的には、 最初の2ヶ月程度で、ハードリアルタイムシステムに関する理論、他のリアル タイムOSの技術動向、およびアプリケーションシステムにおける要求事項の調 査を行い、次の3ヶ月程度でハードリアルタイムサポートに対する考え方と要 求事項の検討・整理を行う予定です。検討結果は、今年度末頃に開く報告会で 報告します。さらに来年度の上半期をメドに、μITRON の拡張仕様の検討やプ ログラミングガイドラインの作成を行いたいと考えております。研究会の活動 は、月に1回程度のミーティングを中心に、電子メイルを使って議論を補う形 で進める予定です。

ITRON専門委員会では、研究会活動に積極的に参加してくださるアプリケーショ ンソフトウェア技術者やOS技術者の方々の参加を歓迎いたします。HRT研究会 への参加を希望される方は、以下の参加申込書に必要事項をご記入の上、電子 メイルまたは FAX でお申し込みください。

以上

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		ITRON HRT研究会 参加申込書

ITRON ハードリアルタイムサポート研究会への参加を申し込みます。

氏名:		
(ローマ字):	
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Tel:		
Fax:		

この研究会に期待すること:
	[この研究会に期待することを自由にお書きください]

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参加申し込み・お問い合わせ先:
高田 広章 (ITRON専門委員会 幹事)
東京大学 理学部 情報科学科
E-mail: hiro@is.s.u-tokyo.ac.jp
TEL: (03) 3812-2111 ext.4106
FAX: (03) 3815-5941


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