ITRON Newsletter No.42 (HTML Edition)

(社)トロン協会 ITRON部会
〒108-0073 東京都港区三田1丁目3番39号 勝田ビル5階
TEL: (03) 3454-3191 FAX: (03) 3454-3224

目次

μITRON4.0仕様検定仕様書の作成開始
メーカーコードの割当て
ITRON仕様準拠製品登録制度への新規登録
ITRON関連書籍の一覧
MST'99出展,ITRON特別セミナー報告
会議・セミナー等での講演報告
ARMソリューションセミナー
J Consortium 京都会議
Motorola & embedded Partner Conference
エルミックシステム社主催のセミナー
TRONSHOW
登録製品紹介
μMORE v3.0 μITRON3.0準拠リアルタイムマルチタスクOS

μITRON4.0仕様検定仕様書の作成開始

ITRON仕様に従って実装されたリアルタイムカーネルが仕様を満たしていることを認定する検定制度の整備が課題になっていましたが、この度ITRON部会では、μITRON4.0仕様の検定制度整備に向けての作業として、μITRON4.0仕様検定仕様書の作成を開始しました。

検定仕様書とは、実装が仕様に合致していることを確認するためのテストの内容や手順について規定したもので、今回作成を開始した検定仕様書は、μITRON4.0仕様のスタンダードプロファイルと自動車制御用プロファイルに対応するものです。検定仕様書に規定されたテストを行うことで、リアルタイムカーネルがμITRON仕様に忠実に実装されていることが確認でき、カーネル上で動作するアプリケーションプログラムのポータビリティ向上が期待できます。ただし、検定仕様書はあくまでも仕様に合致していることを確認するための最 低限のテストについて規定したものであり、カーネルの品質を保証することを目的としたものではないことにご注意ください。また、今回の作成作業では、検定仕様書に規定されたテストを行うためのテストスイートの作成までは予定していません。

μITRON仕様の「弱い標準化」のポリシーの下では、実装が仕様に合致していることを厳密に定義しにくく、検定制度を整備する上での技術的な問題点となっていました。それに対して、μITRON4.0仕様に導入されたプロファイル規定は、仕様に合致しているという条件が明確になっており、検定制度の実施が技術的に可能になりました。また、検定制度についても、検定仕様書に定められたテストを実施したという自己申告により認定するなど、簡便な方法とする方向で検討しています。

μITRON4.0仕様検定仕様書は、ITRON部会の下に設置した検定仕様書WGにおいて内容の検討を行い、2000年4月末をメドに完成させ、公開する予定です。また、検定制度の実施方法の検討も、並行して進める予定です。

メーカーコードの割当て

ITRON仕様準拠製品登録制度へ登録された製品および新しく設けた事前割当て申請に基づき、次の通りメーカーコードの割当てを行いました。

0x010d(株)アクセス
0x010e富士通デバイス(株)

メーカーコードの割当てを希望される方は、ITRON部会までご相談ください。

ITRON仕様準拠製品登録制度への新規登録

前号を発行して以降、1999年12月1日までに、新規に登録されたITRON仕様準拠製品は別表の通りです。最新の全登録製品リストは、ITRONプロジェクトホームページにあります。

ITRON仕様準拠製品登録制度 新規登録製品一覧 (1999年6月1日〜1999年12月1日)
仕様 製品名 対象プロセッサ 会社名
μITRON3.0 μMORE v3.0 SHシリーズ (株)アクセス
※ ITRON仕様準拠製品登録制度は、登録製品がITRON仕様に合致していることや、登録製品の品質を保証するものではありません。
※ 日本国外ではサポートしていない製品も含む。
※ 製品名は日本国内のみに適用。

ITRON関連書籍の一覧

1999年12月1日時点で、ITRON部会が編集し、発行されているITRON関連の書籍は別表の通りです。ご希望の方は、各発売元にお問い合わせ下さい。

μITRON3.0標準ハンドブック 改訂新版には、μITRON3.0仕様の最新バージョン (Ver 3.02.02) が収められています。旧版のμITRON3.0標準ハンドブック (Ver 3.00.00) から Ver 3.02.00 への改訂点は、ITRON標準ガイドブック2 に掲載されています。Ver 3.02.00 から Ver 3.02.02 へは、構成の変更や説明の追加だけで、仕様の技術的な内容の変更はありません。

ITRON・μITRON標準ハンドブックは、μITRON Ver 2.0 と ITRON2 の仕様書を1冊にまとめたものです。発行元で品切れとなったため、発行元のホームページで公開されています。

ITRON標準ガイドブック'92-'93はμITRON仕様 Ver 2.0 と ITRON2仕様を、ITRON標準ガイドブック2 はμITRON3.0仕様をメインのターゲットとして作成されています。前者はタイトルに過去の年号が含まれていますが、μITRON仕様 Ver 2.0 や ITRON2仕様を使われている場合には、現在でも有効に活用できます。

ITRON関連書籍一覧
書籍名 分類 価格 発行元 発行年 ISBN番号
ITRON・μITRON標準ハンドブック 和文仕様書 発行元品切れ パーソナルメディア 1990 ISBN4-89362-079-7
μITRON3.0標準ハンドブック 改訂新版 和文仕様書 4,000円 パーソナルメディア 1997 ISBN4-89362-154-8
μITRON4.0仕様 (Ver. 4.00.00) 和文仕様書 5,000円 (税込み) トロン協会 1999
ITRON標準ガイドブック'92-'93 和文参考書 3,500円 パーソナルメディア 1992 ISBN4-89362-197-6
ITRON標準ガイドブック2 和文参考書 3,500円 パーソナルメディア 1994 ISBN4-89362-133-5
ITRON TCP/IP API仕様 (Ver. 1.00.01) 和文仕様書 トロン協会 1998
JTRON2.0仕様 (Ver. 2.00.00) 和文仕様書 トロン協会 1998
μITRON Specification Ver 2.01.00.00 英文仕様書 12,000円 トロン協会 1989
ITRON2 Specification Ver 2.02.00.10 英文仕様書 15,000円 トロン協会 1990
μITRON3.0 Specification Ver 3.02.00 英文仕様書 トロン協会 1994
μITRON3.0: An Open and Portable Real-Time Operating System for Embedded Systems 英文仕様書 $40.00 IEEE CS Press 1997 ISBN0-8186-7795-3
JTRON2.0 Specification (Ver. 2.00.00) 英文仕様書 トロン協会 1999
※ 価格には消費税を含みません。
※ トロン協会会員に対しては、会員価格が設定されています。
※ トロン協会発行の仕様書は、
ITRONホームページで公開しています。

MST'99出展,ITRON特別セミナー報告

トロン協会では、11月10日(水)〜12日(金)の3日間に東京ビッグサイトで開催されたマイコンシステム&ツールフェア'99 (MST'99; 主催: 日本システムハウス協会) に、ITRON仕様について紹介するブースを出展しました。また、併設のカンファレンスにおいて、ITRON部会の企画による、ITRON特別セミナーを開催しました。

トロン協会のブースでは、パネルと資料の展示、資料の配付を行いました。また、「RTOSの利用動向に関する調査」のアンケート用紙を配布し、可能な方にはその場で回答いただきました。また、例年通り、各出展会社のブースにITRONのロゴと「当社はITRONプロジェクトをサポートしています」という文言の入ったスタンドを置かせていただくようお願いしました。ご協力頂いた方に、この場を借りてお礼申し上げます。

恒例になったITRON特別セミナーは、展示会2日目である11日の16時〜18時に行いました。今回は、ITRONプロジェクトの最近の活動状況を紹介するために、以下の内容の講演を行いました。夕方の遅い時間帯であったにもかかわらず、セミナーには200名を超える出席をいただきました。

ITRON特別セミナー「ITRONプロジェクトにおける標準化検討の動向」
日時: 11月11日(木) 16:00〜18:00
プログラム:
(1) μITRON4.0仕様とITRONプロジェクトの最新動向
高田 広章 (豊橋技術科学大学/ITRON部会 幹事)
(2) デバイスドライバ設計ガイドラインの検討状況
宿口 雅弘 (三菱電機マイコン機器ソフトウエア(株)/デバイスドライバ設計ガイドラインWG 幹事)
(3) デバッギングインタフェース仕様の検討状況
山中 勝 (日本シグナスソリューションズ/デバッギングインタフェース仕様WG 幹事)

会議・セミナー等での講演報告

1999年10月中旬から12月中旬にかけて開催された以下の会議・セミナー等で、ITRON部会の関係者がITRONプロジェクトに関する講演を行いました。

ARMソリューションセミナー

10月28日(木)、29日(金)の両日に東京で開催されたアーム(株)主催のARMソリューションセミナーで、ITRON部会主査の田丸喜一郎氏 ((株)東芝) と同幹事の高田広章氏 (豊橋技術科学大学) が、ITRONプロジェクトについて紹介する講演を行いました。このセミナーは、両日に同じ内容の講演が行われましたが、初日は田丸氏が、2日目は高田氏がITRONプロジェクトに関する講演を担当しました。

J Consortium 京都会議

11月8日(月)〜9日(火)に京都国際会館において開催された J Consortium の京都会議で、ITRON部会幹事の高田広章氏 (豊橋技術科学大学) と同委員の八谷祥一氏 (アプリックス(株)) が、ITRONプロジェクトとJTRON仕様について紹介する講演を行いました。J Consortium は、Java に関連する標準化を進めている国際的な標準化団体で、今回の京都会議にも海外からの参加者が多数出席しました。

Motorola & embedded Partner Conference

11月18日(木)に東京で開催されたモトローラ(株)主催の「Motorola &embedded Partner Conference」において、ITRON部会委員の石田克彦氏 ((株)日立製作所) が、ITRONプロジェクトについて紹介する講演を行いました。

エルミックシステム社主催のセミナー

11月26日(金)に開催された(株)エルミックシステム主催のセミナー「高速リアルタイム処理を迎えるエンベデッドシステム」において、ITRON部会委員の門田浩氏 (NEC) が、「ITRONから見たWindowsCE及びACCEL-μ」というタイトルで講演を行いました。

TRONSHOW

12月2日(木)〜4日(土)に東京デザインセンターで開催されたTRONSHOW2000において行われた「TRON Project 最新動向」のセッション (12月2日 13時〜15時) で、ITRON部会主査の田丸喜一郎氏 ((株)東芝) が、ITRONプロジェクトの最新動向を紹介する講演を行いました。その他にITRON関連では、門田浩氏 (NEC) を座長として「組み込みシステムとソフトウェア開発」というタイトルのパネルセッションが行われた他、出展各社からITRON仕様に関連した製品のプレゼンテーションが行われました。

登録製品紹介

ここでは、ITRON仕様準拠製品登録制度に新規に登録された製品について、簡単な紹介をします。

μMORE v3.0 μITRON3.0準拠リアルタイムマルチタスクOS
(株)アクセス

【概要】

μMORE v3.0はμITRON3.0の仕様をベースに小規模の組み込み機器で要求されるメモリ資源、性能の要求を満たすように設計されたリアルタイム・マルチタスクOSです。Easy Power Save省電力機能とAVE-TCPネットワークモジュールを標準搭載した、次世代携帯機器向けのリアルタイムOSです。情報家電のデファクトスタンダード、NetFront/Compact、NetFrontと組み合わせても、単独でも実装可能で、省資源、省電力、高性能、高機能な製品開発を実現します。

【特長】

【お問い合わせ先】

〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-8-16 平田ビル8F
株式会社 アクセス
営業企画本部 企画開発室
TEL: 03-5259-3771 FAX: 03-3233-0222

※ このニュースレターは、TRONWARE vol.61 に掲載されたものを、WWW で公開するために再編集したものです。

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