ITRON Newsletter No.46 (HTML Edition)

(社)トロン協会 ITRON部会
〒108-0073 東京都港区三田1丁目3番39号 勝田ビル5階
TEL: (03) 3454-3191 FAX: (03) 3454-3224

目次

MST2000でのITRON関連イベント紹介
ITRON部会 新メンバ紹介
(株)セネット
Accelerated Technology, Inc.
ITRON仕様準拠製品登録制度への新規登録
ITRON関連書籍の一覧
ITRONオープンセミナー開催報告
ESEC出展報告
トロン協会 韓国セミナー報告
関連製品紹介
PrKERNEL v4
μMORE v4.0

MST2000でのITRON関連イベント紹介

トロン協会では、11月15日(水)〜17日(金)に東京ビッグサイトで開催されるMST2000 (第14回 マイコンシステム&ツールフェア2000; 主催: 日本システムハウス協会) において、ITRON仕様を中心に紹介するブースを出展するとともに、カンファレンスにおいて、ITRON部会の企画によるITRON特別セミナーを開催します。ITRON特別セミナーは、17日の午前中に開催される予定で、現在内容を検討中です。

また、MST2000では、TRONプロジェクトリーダーの坂村健氏が基調講演を行う他、展示会場内のユニバーシティパビリオンにITRON部会幹事の高田広章氏の研究室が出展するなど、ITRONに関連するイベントが数多く開催されます。詳しいスケジュール等は、MSTのホームページ を参照くだされば幸いです。

ITRON部会 新メンバ紹介

2000年7月から(株)セネットが、8月からAccelerated Technology Incorporated が、ITRON部会のオブザーバメンバに加わりました。なお、ITRON部会の最新のメンバリストは、ITRONプロジェクトホームページで参照することができます。

(株)セネット ご紹介

当社は1999年1月設立の若い会社で、BTRON仕様OSの世界への普及を目指して活動を開始しました。パーソナルメディア社 (PMC) のBright/Vの英語版、中国語版の開発販売を手始めに、スケーラブルな、BTRON仕様独自OSの開発を目指しています。非PCの情報家電の拡大の中で、顧客の要望により、ITRONカーネルを用い、リアルタイムOSの特徴を生かしながら、そのシェルを共通のプラットフォームとして、世界のデファクトとしたい、という遠大な計画を進めています。

Accelerated Technology Incorporated ご紹介

Accelerated Technology, Inc. は、ソースコードと組込みマーケットでは例のない素晴らしいサービスと共に、リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS) を、ロイヤリティ不要で、組込み開発者に提供します。私たちの完全な組込み製品ラインは、マーケットで実績と人気を誇るNucleus PLUSマルチタスキングリアルタイムカーネルと、移植可能グラフィックパッケージ、ネットワーキングおよびインターネットスイート、革新的な開発ツール、プロファイリングおよびシステム解析ツール、などを含む多くの自社開発による補完的製品を軸として展開しています。

【製品販売】

組込み用リアルタイム、マルチタスキングカーネル:
Nucleus PLUS, Nucleus μiPLUS, Nucleus C++, Nucleus OSEK
組込み用ネットワーキングプロトコル:
Nucleus NET, Nucleus WebServe, Internet Suite, Nucleus Jvi
組込み用開発ツール:
Nucleus EDE, Nucleus UDB, Nucleus Debug+, SurroundView for Nucleus, Development Integration
サポート製品:
Nucleus FILE, Nucleus GRAFIX, Nucleus CLIB, Nucleus TransKit
プロトタイプ製品:
Nucleus MNT, Nucleus VNET, Nucleus PC+

【会社概要】

会社名: Accelerated Technology Inc.
所在地: 720 Oak Circle Drive East, Mobile Alabama 36609 USA
TEL: 334-661-5770 FAX: 334-661-5788
設立: 1990
日本代理店: 株式会社グレープシステム
E-mail: info@atinucleus.com
URL: http://www.atinucleus.com

ITRON仕様準拠製品登録制度への新規登録

前号を発行して以降、2000年7月1日までに、新規に登録されたITRON仕様準拠製品は別表の通りです。新規に登録されたPrKERNEL v4は、μITRON4.0仕様準拠製品としては最初に登録された製品になりました。なお、最新の全登録製品リストは、ITRONプロジェクトホームページにあります。

ITRON仕様準拠製品登録制度 新規登録製品一覧 (2000年4月1日〜2000年7月1日)
仕様 製品名 対象プロセッサ 会社名
μITRON4.0 PrKERNEL v4 SH-3 エルグ(株)
μMORE v4.0 SuperHシリーズ, StrongARM (株)ACCESS
※ ITRON仕様準拠製品登録制度は、登録製品がITRON仕様に合致していることや、登録製品の品質を保証するものではありません。
※ 日本国外ではサポートしていない製品も含む。
※ 製品名は日本国内のみに適用。

ITRON関連書籍の一覧

2000年8月1日時点で、ITRON部会が編集し、発行されているITRON関連の書籍は別表の通りです。ご希望の方は、各発売元にお問い合わせください。

µITRON3.0標準ハンドブック 改訂新版には、µITRON3.0仕様の最新バージョン (Ver 3.02.02) が収められています。旧版のµITRON3.0標準ハンドブック(Ver 3.00.00) から Ver 3.02.00 への改訂点は、ITRON標準ガイドブック2 に掲載されています。Ver 3.02.00 から Ver 3.02.02 へは、構成の変更や説明の追加だけで、仕様の技術的な内容の変更はありません。

ITRON・µITRON標準ハンドブックは、µITRON Ver 2.0 と ITRON2 の仕様書を1冊にまとめたものです。発行元で品切れとなったため、発行元のホームページで公開されています。

ITRON標準ガイドブック'92-'93はµITRON仕様 Ver 2.0 と ITRON2仕様を、ITRON標準ガイドブック2 はµITRON3.0仕様をメインのターゲットとして作成されています。前者はタイトルに過去の年号が含まれていますが、µITRON仕様 Ver 2.0 や ITRON2仕様を使われている場合には、現在でも有効に活用できます。

ITRON関連書籍一覧
書籍名 分類 価格 発行元 発行年 ISBN番号
ITRON・µITRON標準ハンドブック 和文仕様書 発行元品切れ パーソナルメディア 1990 ISBN4-89362-079-7
µITRON3.0標準ハンドブック 改訂新版 和文仕様書 4,000円 パーソナルメディア 1997 ISBN4-89362-154-8
µITRON4.0仕様 (Ver. 4.00.00) 和文仕様書 5,000円 (税込み) トロン協会 1999
ITRON標準ガイドブック'92-'93 和文参考書 3,500円 パーソナルメディア 1992 ISBN4-89362-197-6
ITRON標準ガイドブック2 和文参考書 3,500円 パーソナルメディア 1994 ISBN4-89362-133-5
ITRON TCP/IP API仕様 (Ver. 1.00.01) 和文仕様書 トロン協会 1998
JTRON2.0仕様 (Ver. 2.00.00) 和文仕様書 トロン協会 1998
µITRON Specification Ver 2.01.00.00 英文仕様書 12,000円 トロン協会 1989
ITRON2 Specification Ver 2.02.00.10 英文仕様書 15,000円 トロン協会 1990
µITRON3.0 Specification Ver 3.02.00 英文仕様書 トロン協会 1994
µITRON3.0: An Open and Portable Real-Time Operating System for Embedded Systems 英文仕様書 $40.00 IEEE CS Press 1997 ISBN0-8186-7795-3
JTRON2.0 Specification (Ver. 2.00.00) 英文仕様書 トロン協会 1999
※ 価格には消費税を含みません。
※ トロン協会会員に対しては、会員価格が設定されています。
※ トロン協会発行の仕様書は、
ITRONホームページで公開しています。

ITRONオープンセミナー開催報告

ITRON部会では、7月4日(火)と5日(水)の両日に、東京ビッグサイトおよび東京ファッションタウン (いずれも東京都江東区) において、ITRONオープンセミナーを開催しました。このセミナーは、ITRONプロジェクトの最新の成果や、ITRON仕様の実装状況・応用状況、開発環境の状況などを紹介するために毎年1回開催しているものです。今回のセミナーは、「発展するμITRON4.0仕様と関連仕様」というサブタイトルで、昨年と同様2日間の日程で開催しました。

セミナーの構成も昨年と同様とし、初日にはITRONプロジェクトに関する最新動向の紹介、2日目は技術的な内容の詳細な解説を行いました。今回は、2日目のテーマとして、ITRONデバッギングインタフェース仕様とJCGプロジェクトの開発成果を取り上げました。セミナー初日には約160名、2日目には約110名の方に参加いただき、盛況の内にセミナーを開催することができました。

初日の開催概要

セミナー初日は、まず午前中のセッションで、ITRONプロジェクトの最新の活動状況について紹介しました。例年実施しているアンケート調査結果の報告に加えて、ITRONデバッギングインタフェースの概要、デバイスドライバ設計ガイドライン、μITRON4.0仕様検定仕様書、C++ API仕様の検討状況などについて紹介しました。

午後の最初には、今後重要性を増してくると考えられる上流設計ツールの組込みシステムにおける活用法や、それに関連してITRONプロジェクトにおいて取り組むべき課題について討論するパネルセッションを行いました。続くセッションでは、ITRON仕様に準拠した製品ならびにITRON仕様OSをサポートする開発ツールの紹介と、ITRON仕様OSを応用した開発事例について、計6件の講演を行いました。初日の最後には、恒例となっているトロンプロジェクトリーダの坂村健氏による特別講演を行いました。

さらに、セミナーと並行して、関連製品を紹介するミニ展示コーナーを設けました。また、セッション終了後には懇親会を行い、参加者間での情報交換の場としました。

日時: 7月4日(火) 10:00〜18:00 (終了後、懇親会を開催)
場所: 東京ビッグサイト 会議棟 607-609会議室 (東京都江東区有明)
プログラム: 「発展するμITRON4.0仕様と関連仕様」
10:00〜11:00 ITRONプロジェクトの最新状況
田丸 喜一郎 (ITRON部会/(株)東芝)
11:00〜12:00 μITRON4.0関連仕様の概要とμITRON4.0仕様研究会活動報告
高田 広章 (ITRON部会/豊橋技術科学大学)
13:00〜14:45 パネルセッション 「リアルタイムシステムに上流設計ツールは有効か?」
司会: 門田 浩 (ITRON部会/NECエレクトロンデバイス)
パネラ(順不同):
荒井 玲子 (日本ラショナルソフトウェア(株))
鈴木 弘一 (日本テレロジック(株))
荒木 大 ((株)東芝)
和田 錦一 ((株)豊田中央研究所)
コメンテータ: 高田 広章 (ITRON部会/豊橋技術科学大学)
15:00〜17:00 ITRON仕様関連製品と応用・開発事例
17:15〜18:00 特別講演「情報家電時代のトロンプロジェクト」
坂村 健 (TRONプロジェクトリーダー/東京大学)
18:00〜19:30 懇親会

2日目の開催概要

セミナー2日目の午前中のセッションでは、ITRONデバッギングインタフェース仕様について解説しました。参加者には、前日にホームページでも公開したITRONデバッギングインタフェース仕様の暫定仕様書 (Ver. 1.A0.00) を配布し、その策定方針や概要、インタフェースの詳細、評価のために行っている実装に関する解説を行いました。

午後のセッションでは、今年3月までに開発作業を完了したJCGプロジェクトの開発成果について紹介しました。JCGプロジェクトは、μITRON仕様OS上で情報家電をネットワーク接続するためのソフトウェア部品群を実装するプロジェクトで、その開発成果はフリーソフトウェアとして配付しています。セミナー参加者には、JCGプロジェクトの開発成果を収めたCD-ROMを配布し、開発したソフトウェアの概要やその活用方法について解説しました。

また、セミナー会場の外では、ITRONデバッギングインタフェース仕様の評価用実装と、JCGプロジェクトの開発成果に関するデモンストレーションを行いました (初日のミニ展示コーナーでも、同じデモンストレーションを行いました)。

日時: 7月5日(水) 10:00〜17:00
場所: 東京ファッションタウン 9階 A会議室 (東京都江東区有明)
プログラム:
10:00〜12:00 ITRONデバッギングインタフェース仕様解説
  • 策定方針と概要
    山中 勝 (デバッギングインタフェースWG)
  • インタフェース・実装解説
    若林 隆行 (デバッギングインタフェースWG/豊橋技術科学大学)
  • Q&A
13:00〜17:00 JCGプロジェクト成果紹介

なお、ITRONオープンセミナーはこれまでに11回開催してきましたが、来年度にはトロン協会内の部会の再編成が計画されており、またITRONオープンセミナー以外でも、ITRON仕様に関して紹介する機会が増えていることもあり、これまでと同様のITRONオープンセミナーは今回で最後とする方向で検討しています。ただし、ITRON仕様の詳細解説を行う仕様セミナーは、今後とも適切なタイミングで開催したいと考えています。ご意見・ご要望をお持ちの方は、ITRON部会までお寄せいただけると幸いです。

最後に、今回のセミナーに以下の各社から協賛を頂きました。この場を借りてお礼申しあげます。

ITRONオープンセミナー 協賛会社一覧 (あいうえお順)
(株)アプリックス
(株)エーアイコーポレーション
エルグ(株)
(株)エルミックシステム
ガイオ・テクノロジー(株)
(株)グレープシステム
(株)ソフィアシステムズ
東芝情報システム(株)
(株)日立超LSIシステムズ
富士通デバイス(株)
(株)ミスポ宮崎システム設計事務所
リードエグジビションジャパン(株)

ESEC出展報告

トロン協会では、7月12日(水)〜14日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された第3回組込みシステム開発技術展 (ESEC; 主催: リードエグジビションジャパン(株)) に出展して、ITRON仕様に関する広報活動を行いました。また、テクニカルセミナーにおいて、ITRON部会や標準化WGのメンバが多数講演を行いました。

恒例になったITRONのスタンドについては、隣接会場で開催されたソフトウエア開発環境展 (SODEC) の出展社も含めて、別表の52社のブースに置いて頂くことができました。ご協力頂いた方に、この場を借りてお礼申し上げます。

ITRONのスタンドを置いて頂けたブース (あいうえお順)
アートシステム(株)
(株)アクセス
アステック(株)
(株)アドバンスド・データ・コントロールズ
(株)アバールデータ
(株)アプリックス
イーエスティ(株)
(株)エーアイコーポレーション
エルグ(株)
(株)エルミックシステム
(株)ガイア・クリエイション
ガイオ・テクノロジー(株) 日本橋事業所
ガイオ・テクノロジー(株) 横浜事業所
キャッツ(株)
(財)九州システム情報技術研究所
(株)グレープシステム
(株)神戸製鋼所
コスモリサーチ(株)
サティアムジャパン(株)
サンリツオートメイション(株)
システムズリバティ(株)
スズデン(株)
セイコーインスツルメンツ(株)
センチュラエンベデッドシステムズ(株)
(株)ソリトンシステムズ
大洋工業設計(株)
(株)タンバック
(株)テクノスコープ
(株)電産
(株)デンソークリエイト
東芝情報システム(株)
(株)東陽テクニカ
(株)トライテック
日本アプライド・マイクロシステムズ(株)
日本システムウエア(株)
日本テック(株)
パシフィックソフトワークス
(株)ビクター・データ・システムズ
日立ソフトウェアエンジニアリング(株)
(株)日立超LSIシステムズ
ビットラン(株)
(株)フォークス
富士通(株)
ベクター・ジャパン(株)
マイクロテクノロジー(株)
(株)ミスポ
メトロワークス(株)
安川情報システム(株)
(株)ライトウェル
理想計測(株)
レッドハット(株)
(株)ワイ・ディ・シー

トロン協会 韓国セミナー報告

トロン協会では、8月22日(火)にソウルのCOEXインターコンチネンタルホテルにおいて、トロン協会韓国セミナーを開催しました。このセミナーは、韓国経済新聞社などの協力によって開催されたもので、ITRON仕様を始めとするトロンプロジェクトの概要を紹介するとともに、関連製品を紹介するミニ展示会を行いました。セミナーの開催概要とプログラムは次の通りです。

日時: 8月22日(火) 9:00〜16:45
場所: COEXインターコンチネンタルホテル (ソウル市江南区)
プログラム:
9:20〜10:10 TRONプロジェクトの最新動向
坂村 健 (東京大学/TRONプロジェクトリーダ)
10:10〜10:50 日本の組込みシステムの現状とITRON
田丸 喜一郎 (東芝)
11:00〜11:40 TRONの代表的応用事例 トヨタにおけるカーエレクトロニクスの動向
磯部 敏明 (トヨタ自動車)
11:40〜12:10 ITRON仕様カーネルとその関連仕様
高田 広章 (豊橋技術科学大学)
13:10〜13:40 JTRONとその応用
八谷 祥一 (アプリックス)
13:40〜14:10 BTRONと超漢字
松為 彰 (パーソナルメディア)
14:20〜14:40 TRON-GUI仕様
松為 彰 (パーソナルメディア)
14:40〜15:40 ITRON関連製品紹介
石田克彦 (日立製作所), 村木 宏行 (三菱電機セミコンダクタシステム),工藤 健治 (富士通デバイス)
15:50〜16:10 JCGプロジェクト
松為 彰 (パーソナルメディア)
16:10〜16:40 Q&A

セミナーでは、坂村健氏によるTRONプロジェクトの概要の紹介に続いて、ITRON仕様の現状や応用事例、カーネルやその関連仕様の開発状況、JTRONやBTRON、TRON-GUIなどの各仕様の紹介を行い、最後にITRON関連製品紹介とJCGプロジェクトの紹介を行いました。セミナーには、主催者の予想をはるかに越える約350名の参加があり、韓国においてもTRONプロジェクトに対する期待が高いことが示されました。また、多くの参加者がミニ展示のブースを訪れ、製品情報を収集していました。今後、韓国においても、ITRON仕様OSの利用が広がっていくことが期待されます。

韓国においては、今回のセミナーの成功を受けて、トロン協会の韓国支部を設立するための準備活動が始まっています。またトロン協会では、アジア地区において今後も同様のセミナーを開催したいと考えています。

登録製品紹介

ここでは、ITRON仕様準拠製品登録制度に新規に登録された製品について、簡単な紹介をします。

PrKERNEL v4
エルグ(株)

PrKERNEL v4はμITRON4.0仕様準拠のリアルタイムカーネルです。

【対応機能】

スタンダードプロファイルのほかに、拡張機能として以下の機能をもっています。

【機能の特長】

PrKERNEL v4は、μITRON4.0仕様の特徴のほかに、よりリアルタイムなオペレーションを実現するための「プリエンプティブカーネル」としての特徴をもっています。プリエンプティブカーネルとして、PrKERNEL v4はカーネルのシステムコール中に起きるプライオリティインバージョン (優先順位逆転) を回避し、カーネル中のデータの整合性をとる工夫をすることにより、カーネルの応答性を高めています。

その他にも、開発者のためのデバッグサポート機能として、システムトレース機能など、エルグならではの工夫がされています。

【対応ターゲット】

現在PrKERNEL v4が対応しているターゲットは以下のとおりです。

なお、現在ARMや他のターゲットにも対応中です。

【お問い合わせ先】

ご要望、ご質問がございましたら下記までお問い合わせください。

エルグ株式会社 ソフトウェア事業部営業部
〒168-0073 東京都杉並区下高井戸1-5-1
電話: 03-5376-3220
Fax: 03-5376-3230
e-mail: eparts@erg.co.jp
URL: http://www.erg.co.jp

μMORE v4.0
(株)ACCESS

【概要】

μMORE v4.0はμITRON4.0スタンダードプロファイル仕様に準拠し、小規模の組み込み機器で要求されるメモリ資源、性能の要求を満たすように設計されたリアルタイム・マルチタスクOSです。Easy Power Save省電力機能とAVE-TCPネットワークモジュールを搭載した、次世代携帯機器向けのリアルタイムOSです。情報家電のデファクトスタンダード、NetFront/Compact、NetFrontと組み合わせても、単独でも実装可能で、省資源、省電力、高性能、高機能な製品開発を実現します。

【特長】

【お問い合わせ先】

〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-8-16 平田ビル
株式会社 ACCESS
企画本部 企画開発室
TEL: 03-3233-6977 FAX: 03-3233-0222
Mail: adinfo@access.co.jp
URL: http://www.access.co.jp/


※ このニュースレターは、TRONWARE vol.65 に掲載されたものを、WWW で公開するために再編集したものです。

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