組込みセキュリティグループでは、次世代の車載ネットワークやIoTシステムを支えるセキュリティ基盤技術の研究を行っています。 自動車をはじめとする組込みシステムは、ネットワーク化・高度化が進む一方で、サイバー攻撃やシステム障害に対する安全性・信頼性の確保が重要な課題となっています。
本グループでは、次世代車載ネットワークにおける最悪応答時間解析や侵入検知、敵対的攻撃への耐性評価など、リアルタイム性と安全性を両立するための手法を研究しています。また、車載システム向けシミュレーション環境の時刻同期機構や、組込みソフトウェアに対するファジングなど、実システムを模擬した検証基盤の構築にも取り組んでいます。
さらに、Web3(ブロックチェーンやスマートコントラクト、自己主権型ID)技術を活用し、ユーザ主権型IoT基盤の実現やプライバシデータ共有、スマートコントラクトの組込み応用など、新たな分散型セキュリティアーキテクチャの設計・実装を進めています。 これらの研究を通じて、安全で信頼性の高い組込みシステムの実現に貢献することを目指しています。