安全性・ディペンダビリティ・セキュリティの研究
設計から運用まで、安心して使い続けられるシステムを支える研究
組込みシステム、モビリティ、IoT、そして多くのシステムが連携する大規模サービスを対象に、
安全性、ディペンダビリティ(総合信頼性)、セキュリティを確保するための方法を研究しています。
このサイトでは、研究テーマ、論文、ソフトウェア、教育・学術活動をまとめています。
プロフィール
准教授 名古屋大学 大学院情報学研究科
yutaka__AT__ertl.jp
主な対象 車載・組込みプラットフォーム、IoT 機器、モビリティサービス
現在の焦点 ソフトウェア定義車両(SDV)、ファジング、System of Systems(SoS)のレジリエンス
研究のねらい 設計時の保証を、運用時の説明と改善につなげる
最近の論文 SDV、IoT アクセス制御、MaaS の安定運用 近年は、ミクスドクリティカリティ(重要度の異なる複数の機能を 1 つの計算機で安全に同居させる考え方)を前提としたソフトウェア定義車両(SDV:ソフトウェアで機能を柔軟に更新できる自動車)向けのサービス統合、ゼロ知識証明を用いた IoT アクセス制御、Mobility as a Service(MaaS:複数の交通手段を組み合わせて提供するサービス)のレジリエンス工学などを扱っています。
最近の講演・記事 車載システムのディペンダビリティ、組込みセキュリティ、Society 5.0 近年の特別講演や解説記事では、車載システムのディペンダビリティ(総合信頼性)、リスク管理、社会サービスのガバナンスなどを取り上げています。
研究の立場 設計・テスト・保証・運用を分断せずに捉える システム単体の性能や安全性だけでなく、運用後の変化や社会への広がりまで含めて、長期的に捉えます。
01 高信頼な組込みシステム 自動車・航空機・産業機器などに使われる組込みシステムを対象に、リアルタイム性(決められた時間内に処理を終える性質)や資源競合、ソフトウェア基盤といった観点から、信頼して使える仕組みを研究しています。
このテーマを見る
02 IoT・ブロックチェーンとセキュリティ ネットにつながる IoT 機器や車載ソフトウェアを対象に、アクセス制御、脆弱性の検出、ファジング(ソフトウェアにさまざまな入力を自動で与えて不具合を見つける手法)、ブロックチェーンを活用した機器のライフサイクル管理などを研究しています。
このテーマを見る
03 System of Systems とサービス運用 System of Systems(複数の独立したシステムが連携して創発的な目的を果たす仕組み)を、自律的に意思決定する主体が相互作用する社会技術システムとして捉え、ルール設計やデジタルツイン(現実のシステムを仮想空間上に再現した複製)を通じて、全体の振る舞いを設計する方法を研究しています。
このテーマを見る
フルスタック ハードウェアから OS、ミドルウェア、アプリケーションまでを一貫して学ぶ 組込みシステムを、ハードウェアに近い層から RTOS(リアルタイム OS)や OS、ミドルウェア、アプリケーションまで一貫したシステムとして捉え、設計・実装・評価を実践します。
異分野融合 IoT と Web3・理論分野を結びつけ、これからの情報システムを構想する IoT と Web3(ブロックチェーンやスマートコントラクトを活用する分散型の仕組み)に加え、ゲーム理論・契約理論・制御理論などを取り入れながら、新しい情報システムやサービスの姿を構想します。
実社会との接点 共同研究や実証を通じて、課題発見と推進力を身につける 企業や他分野の研究者との共同研究を通じて、実社会の課題を理解し、議論を重ねながら自ら研究を進める経験を積めます。
2026
A Multi-Agent Reinforcement Learning-Based Resilience Engineering Method for Mobility-as-a-Service Zhengshu Zhou, Weijie Yu, Tingting Zhao, Qian Long, Yutaka Matsubara, Hiroaki Takada
IEEE Transactions on Network and Service Management 論文リンク
2025
Software-Defined Vehicles: Challenges and Orchestrating Mixed-Criticality Services Using Lingua Franca Wenhung Kevin Huang, Yoshinori Terazawa, Yutaka Matsubara, Akihito Iwai
IEEE Embedded Systems Letters 論文リンク
2025
Enhancing Account Information Anonymity in Blockchain-Based IoT Access Control Using Zero-Knowledge Proofs Yuxiao Wu, Yutaka Matsubara, Shoji Kasahara
Electronics 論文リンク
2025
Consensus Based Resilience Assurance for System of Systems Huanjun Zhang, Yutaka Matsubara
IEEE Access 論文リンク
2025
Transforming concurrent programs with semaphores into logically constrained term rewrite systems Misaki Kojima, Naoki Nishida, Yutaka Matsubara
Journal of Logical and Algebraic Methods in Programming 論文リンク
2024
Race Directed Fuzzing for More Effective Concurrency Testing Hiromasa Ito, Yutaka Matsubara, Hiroaki Takada
WSSE 2024 論文リンク
教育
担当授業 計算機アーキテクチャ基礎1,2 — プロセッサ、メモリ、入出力の仕組みと、それらが連携して計算機システムを構成する原理を学ぶ PBL2/3 — チームで組込みシステムや IoT システムの設計・実装・評価に取り組むプロジェクト型演習 情報セキュリティ特論1,2 — 組込みシステムやネットワーク機器を対象とした脅威分析、脆弱性評価、セキュリティ保証の考え方を学ぶ 略歴
経歴の概要 1982年: 静岡県島田市生まれ 2002年: 沼津工業高等専門学校 制御情報工学科 卒業 2004年: 名古屋大学 工学部情報工学科 卒業 2006年: 名古屋大学 大学院情報科学研究科 博士前期課程 修了 2009年: 名古屋大学 大学院情報科学研究科 博士後期課程 単位取得後退学 2009年: 名古屋大学 組込みシステム研究センター 研究員 〒464-8603 名古屋市千種区不老町 C3-1(631)
名古屋大学 IB電子情報館南館 491号室
052-789-4597